2024/01/15 13:34
高齢母の心配事のひとつとして多くの方が挙げるのが「骨折」。
女性はホルモンの関係でどうしても骨がもろくなりがちですし
足元もおぼつかなくなる。
転倒→骨折→入院→認定機能低下という懸念は高齢母には付いてまわります。
福岡市在住のT様も遠く離れて暮らすお母さまの「突然の骨折」を経験されたおひとり。
たくさんの心配や不安を抱える中、
日々のお母さまの着替えに難儀され
FUKUFUKU-YAの「つやのふく」を見つけてくださいました。
T様にお話をうかがうことができました。
ベッドから転落していた母
当時、ご両親は広島県内でお二人暮らしをされていました。
写真でもわかるようにお母さまは上品でとても美しい方ですが
少し認知症が始まっていたそうです。
T様は、福岡から広島まで定期的に介護帰省を続けていました。
ある日、デイサービスの送迎スタッフからお母さまの異変を知らせる電話が入りました。
夜間にベッドから落ちたらしいというのです。
‥‥らしい?
スタッフによると、こんなお話のようでした。
いつものように定期訪問すると
ベッドと窓際との間、ちょうど人ひとり分の隙間に
寝転がったまま起きられないでいるお母さまを見つけたというのです。
一緒に暮らすお父さまは自分ひとりの力ではどうすることもできず
思案にくれながら、デイサービスの訪問をひたすら待っていたのです。
スタッフが見たところ外傷はないけれど
どこを触れても「痛い、痛い」と訴えられ
動かすことができないので、床に寝かせたままになっている。
どうしたものか指示が欲しい、と。
T様は新幹線に飛び乗りました。
二度続いた右腕の負傷
すぐに救急車を手配し病院に運ぶと、お母さまは右腕を骨折していることがわかりました。
本来は入院が必要な状態だけれど
初期の認知症が見られる中での入院は
お母さまを混乱させかねないという医師のアドバイスで
入院は見合わせ、自宅療養することに。
T様は福岡市で忙しい仕事を持つ身ですが、
毎週末帰省し、お母さまの介護を続けることにしました。
ところが、自宅療養2日目。
なんと、またもやお母さまはベッドから転落。
右肩を脱臼してしまったのです。
介護では思いがけないことが起きてしまいます。
長引く療養期間で困りごとはたくさんあったそうですが
着替えもそのひとつでした。
スキルを持つヘルパーさんの手助けがあっても
痛くないよう袖に手を通すのはひと苦労。
着るものが限られてきます。
そんなとき出会ったのがFUKUFUKU-YAのベスト「つやのふく」でした。
ちょうど「母の日」が近かったこともあり
「これなら」と、もともとお母さまがお好きな色だという「ラベンダー」を
ギフトとして購入していただいたところ
難なく手を通すことができたとのこと。
通院の際に重宝したとお話いただきました。
高齢になると、腕の稼働域が小さくなるため
FUKUFUKU-YAでは、
アームホールのお作りはたっぷり大きめの直径19センチ。
高齢母の服では外せない重要ポイントと考えています。
いわゆる「介護服」ではありませんが
高齢母たちの着やすさを追求し、
施した「やさしさポイント」がお役に立ち
FUKUFUKU-YAとしてもブランド冥利に尽きます。
幸いなことにお母さまはその後全快されましたが
お気に入りの1枚として「つやのふく」はご愛用いただいているとのこと。
「たとえ認知症が進んでも身だしなみを整えたいと母は思っているはずですから」
お母さまに寄り添うT様の言葉が印象的でした。